(5)設計遊間量が大きい落橋防止装置(BRD-Dual slide)
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特許第5475847号

多径間連続橋等では落橋防止装置の設計遊間量が大きくなることがあります。
そのような場合は以下に示すように(2)のBRD落橋防止装置のスライド装置を2個設けることにより
経済的になることがあります。以下のような機構です。


1)RC端横桁にBRD-Dual slideを挿入する空隙を設けます。
 断面図は以下のようで空隙は矩形断面でピストン端部の
 移動を制止します。
 矩形断面は橋軸直角方向の移動制限の役割もします。



section


2) 以下に側面図を示します。スライド装置2個で落橋防止装置の設計遊間量を確保します。
座屈拘束低降伏点鋼により上限強度は一定となり、ネクスコ設計要領に準拠しております。
クレビスにより橋軸直角方向に対しても軸力のみが作用することになり、落橋防止効果を発揮します。

brddual1


3) 落橋防止のメカニズムは以下の通りです。

mechanism


4) 載荷試験で性能が確認されています。以下のリンクに記載されています。

BRD-Dual slideの性能試験

5) 橋台(または橋脚)と桁を2基のスライド装置を用いて連結できます。
1個あたりのスライド長を短くでき経済的になります。
以下のリンクに記載されています。

橋台(または橋脚)と桁を2基のスライド装置を用いて連結