③ BRDと粘性ダンパーの減衰性能比較

BRDと粘性ダンパーの減衰性能比較を行いました。(参考文献①)

1) 図-1に示すように、レベル2地震動タイプⅠを入力します。
レベル2地震動タイプⅠとはプレート境界型の大規模な地震を想定した地震動です。

2) 短周期の橋ではBRDと応答がほぼ同一になるような粘性ダンパーを選定しました。

3) 長周期の橋になるにつれ、BRDの方が最大応答が低減され、高い減衰機能が
発揮されていることがわかります。
粘性ダンパーには速度依存性がありますが、BRDの減衰性能には速度依存性がないことがわかります。

4) 固有振動数の小さい長周期の橋では振動速度が遅くなり,固有振動数の大きい短周期の橋では
振動速度は速くなります。
したがって速度依存性は振動数依存性とも言われます。

5) またBRDは鉄製品であり、粘性体より耐久性にも優れています。

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           図-1 BRDと粘性ダンパーの比較
参考文献
① 一般社団法人 日本建設機械施工協会 施工技術総合研究所
「座屈拘束型ダンパーガイドライン委員会運営業務報告書
(平成29年4月)
p.Ⅳ-46