(11)メナーゼヒンジを有する壁式橋脚基礎の耐震補強法(KD式狭小基礎補強法)
特許第6222791号

斜π橋の基礎杭の課題

1) 図-1に示すような斜π橋の鉛直材端部はメナーゼヒンジ構造が多く杭には軸力しか作用しないため
RC杭などコンパクトな杭配置が多くみられます。

2) 設計当初より設計震度が大きくなっているため橋軸直角方向において、基礎の補強が必要なことがあります。


鋼管矢板単列施工法による課題の解決

2) 図-1に示すように鋼管矢板を基礎に直列に単列配置することにより ロッキング橋脚と同様な方法で基礎の補強ができます。


shapai

                    図-1 メナーゼヒンジを有する壁式橋脚の基礎の補強法


3) 既施工の基礎と鋼管矢板を図-1に示すように一体化します。
基礎の形状に応じて以下の方法を使い分けます。

 3)-1 既施工基礎の端部を鉄筋が露出するまではつり出し既鉄筋と新鉄筋を
      ラップさせてコンクリートを打設しフーチングを築造します。
 3)-2 鉄筋のラップ強度が不十分なら既鉄筋間にPCアンカーを設けPC鋼材で一体化します。
 3)-3 鋼製型枠を用いて新・旧フーチングを一体化させます。


4) 道路方向に施工するため、用地買収の必要がありません。また交通規制も少なくてすみます。