(4)連結部材、取付け部が損傷しないコンパクトな落橋防止装置(BRD-W slide落橋防止装置)
(特許第6173553号)


落橋防止装置を橋台または橋脚に取付ける場合、温度変化やレベル2地震により
桁の移動量が大きくBRD落橋防止装置が大きくなり桁下の建築限界を妨げる場合があります。
そのような場合
BRD-W slide落橋防止装置は効果的です。


1) 図-1に示すように座屈拘束低降伏点鋼と水平方向、鉛直方向に移動可能なスライドピン
から構成されます。

wslide1

              図-1 BRD W-slide 落橋防止装置

2) 落橋防止装置BRDのスライド区間を短くでき、コンパクトな制震装置となります。
温度変化,クリープ、乾燥収縮による桁の伸縮、レベル1地震による桁の変位は水平方向スライドピン
桁の移動量が大きくなるレベル2地震ではさらに鉛直方向スライドピンが作動します。


3) 橋軸方向、橋軸直角方向の制震に対応できます。
橋軸直角方向の制震はクレビスを取り付けることにより対応します。

4) 座屈拘束低降伏点鋼は上限強度が設定されているため、取付け部には想定以上の
  地震力は作用しません。したがって取付部が地震で破損することはありません。

5) 国土交通省、ネクスコの熊本地震後の新基準を満足しています。

6)スライドピンの他にも以下のリンクに示すスライド装置も適用できます。


  スライドピン以外のスライド装置