(6)数値計算によるコンクリート品質管理法


コンクリート構造物の耐久性は打設時の品質が大きな影響を与えます。
有限要素法により、熱伝導・水和発熱方程式により各節点における温度上昇を計算します。
コンクリートの弾性係数は材齢とともに変化するので、ある時刻の材齢における応力ーひずみの
増分を用いる増分法を適用します。
このようにして、ある時刻の材齢における最大主引張応力度を求め、その時点のコンクリートの
引張強度と比較すれば、ひび割れ指数が求まります。
これによりひび割れ発生確率を求めることができます。
ひび割れ発生確率を最少にすることにより、高品質のコンクリートが打設されます。
ひび割れ指数解析により、コンクリート材料、型枠、外気温等コンクリート打設時の重要な条件を考慮し、
コンピューターシミュレーションで、養生方法、型枠脱型時期などの最良の施工方法をご提案します。